２年半前に発生した新型コロナウイルスが現在もなお猛威を振るっている。

　老人会と管理組合は今日を想定し、「ヒト・モノ・カネ・情報」を少数の役員に権限を集中させ、対応の迅速性を重視。マンションでパンディミックをおこさないと臨時総会で提起し全員の賛同を得た。以後、感染防止の徹底を図った。

　防止活動は、役員・ボランティアによる共用部（エレベーター・階段手擦り・共用トイレ・集合郵便受け・多目的室等）の消毒。エレベーターの一人乗りを徹底。世間のコロナ感染状況を刻々と知らせる広報活動で注意喚起。ふれあい喫茶や夏祭り、夜を楽しむ会、誕生日会等々を全て中止し、自宅自粛が続く中、健康増進・認知症予防のため、里山での農作業・ラジオ体操・館内ウォーキング・健康問題勉強会等、３密を避けながら創意工夫を行い実行し続けている。

　しかし、今年１月に入り感染者が発生した。私たちの約束事は、感染者を公表しない、たとえ氏名が判明しても非難はしないと確認している。一家が感染して食事に困れば、近隣の人たちが玄関前にいすを置き、食事を届ける等の助け合いが行われている。また、発熱や咳等の症状が出た場合、検査機関への伝達などの支援をする。入院措置がされた場合の留守宅の家族を守る。

　想えば、阪神・淡路大震災の経験が生かされている。困難に遭遇すればするほど住民たちは結束する良き伝統がある。老人会と管理組合はフル稼働で難局に立ち向かっている。この半年で６件の感染が発生。今、コロナとの闘いは正に正念場を迎えている。コロナに負けるな！