私たちのクラブでは長年、乙木小学校の３年生と１年生の体験学習にかかわってきました。令和元年までは、東部老人クラブの幹事１０名程度で３年生の「昔のくらし」授業で①七輪を使った火おこし②一升瓶精米③洗濯板・たらいを使った手洗いによる洗濯を行ってきました。　

　今年の１月はコロナ騒動の影響で①火おこし②一升瓶精米はとりやめ、③洗濯板での洗濯と、他に何かないかと担任の先生と相談した結果、初めて石臼を使って粉ひき（きな粉づくり）をやろうということになりました。

　子どもたちは童話などで石臼は知っていましたが、実際見るのは初めてという子どもが殆どでした。先生二人も触るのは初めてとのことでした。

　最初に大豆の話。次に石臼の説明をし、子どもたちに順番に大豆を挽かせました。石臼の上部から投入した豆が、粉になって臼の周りから出て来る様子に歓声をあげながら体験してくれました。この体験学習は小学３年生の学習内容に含まれています。

　１年生には２月末に「むかしあそび」があります。私たち老人クラブと地域の子育て支援の方々とで、おじゃみ・竹とんぼ・輪ゴム鉄砲・独楽回し・福笑い・折り紙・羽根つき・紙鉄砲・だるま落しなどの遊び方の指導をしながら、一緒に遊びます。自分たちの孫の幼いころを思い出しながら、楽しい半日を過ごしました。

　更にうれしいことは、体験学習で顔見知りになったことで、道で出会った時など挨拶をしてくれたり、「昔の人」だと言ってくれることです。